節水コマとの違い

徹底比較! 節水コマ VS エコバルブ

節水対策器具にはさまざまなものがありますが、その中でも「節水コマ」はとても有名です。このページでは、この節水コマと「エコバルブ」の構造や性能、そして節水効果について蛇口のコンサルタント「水都環境」が比較します。また、節水コマ以外の節水器具についても検証していますので、参考までにご覧ください。

節水コマとエコバルブの違いとは?

節水コマV.Sエコバルブ

特徴

  • 水道局が推奨する節水器具の一つ
  • 蛇口は13mmの単水栓のみ
  • 節水率の調整はできない

特徴

  • 様々な箇所に取り付けが可能
  • 節水率の調整が可能

水道局が推奨する節水対策器具のひとつに、「節水コマ」というものがあります。これは一般的な蛇口などにはじめからついている「通常コマ」を節水用に改良したもので、一定の節水効果が得られます。ただし、節水コマの取り付けが行える蛇口は13mmの単水栓に限られており、近年普及しているレバー式水栓には取り付けが構造上できません。
それに対しエコバルブは、さまざまなタイプで適用が可能です。これはそもそも節水コマとは取り付け箇所が異なることや、シャワー用やトイレ用など、さまざまな用途に合わせた豊富なモデルが用意されているからです。

ここが違う!節水コマとエコバルブの性能比較

流速
節水率 種類 メンテナンス
平均 最大
節水コマ 約20% 約30% 一種類のみ
レバー栓には使用不可
元線の開け閉めが必要
エコバルブ 約40% 約75% 多種多様なラインナップ 脱着は容易

こんなに変わる!節水コマとエコバルブの効果比較

節水コマは、コマの中央にある突起部が水流を阻害し、水の流出量を抑えることで節水を実現する、という仕組みです。コマが水をせき止めているわけですから、当然水の勢いが落ちてしまいます。そこで勢いを出そうとして蛇口をひねると、ひねった分だけ水量が増えてしまう構造となっているため、結果として水を大量に使ってしまう可能性があります。

それに対しエコバルブは、「オリフィスの原理」を利用する構造となっているため、水圧は一定のまま、水量を調整することが可能です。結果として、大きな節水効果が期待できます。

JISコマ・節水エスコマ・エコバルブ吐出量比較グラフ

○測定条件 製品:自在水栓A10J-13(JIS B2061) 水圧:0.40MPa

JISコマ:ケレップP82A
節水エスコマ:P84
エコバルブ:ケレップP82A エコバルブ取付(EB13-2)

=節水コマとエコバルブの相違=
[節水コマ] 節水率:10~30% 耐用年数:1~2年(耐熱ゴム製)
[エコバルブ]節水率:10~70% 耐用年数:15年(アクアブロンズ AQ-30)